祇園祭りの山鉾「孟宗山」の胴懸が約200年ぶりに新調(産経新聞)
■平山郁夫氏が原画制作
京都・祇園祭で巡行する32基の山鉾の一つ、「孟宗山」の装飾が、昨年死去した日本画家、平山郁夫氏が描いた原画によって約200年ぶりに新調され、京都市中京区の画廊で12日、報道陣に公開された。
新調されたのは、山鉾の側面を飾る胴懸(どうかけ)「砂漠らくだ行」(縦1.2メートル、横1.6メートル)2枚。左胴懸は太陽の下を、右胴懸は月明かりが照らす中を、それぞれらくだに乗った隊商が砂漠を旅する光景を描いている。
原画を基に、川島織物セルコン(京都市左京区)が制作。絹製の綴織(つづれおり)で、らくだにあたる太陽や月の光が金糸やプラチナ糸で繊細に表現されている。
平山氏は月の胴懸を制作中に死去。親交の深かった孟宗山保存会の佐藤征司(まさじ)代表は「完成品を見てもらえず残念だが、先生の世界平和と人類の繁栄を願いを、この懸装品と祭りを通じて世間に広めていきたい」と話した。
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平山氏は月の胴懸を制作中に死去。親交の深かった孟宗山保存会の佐藤征司(まさじ)代表は「完成品を見てもらえず残念だが、先生の世界平和と人類の繁栄を願いを、この懸装品と祭りを通じて世間に広めていきたい」と話した。
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殺害弁護士「刃物しまいなさい」 逃走男、言葉無視し刺す?(産経新聞)
横浜市中区の法律事務所で弁護士の前野義広さん(42)が刺殺された事件で、前野さんが犯人とみられる男の応対をした際、「そんな刃物はしまいなさい」と男をなだめていたことが5日、捜査関係者への取材で分かった。神奈川県警加賀町署捜査本部は、男が前野さんと口論となって刃物を取り出し、なだめられた後に、前野さんの言葉を無視して刺したとみて、詳しい状況を調べている。
事務所から事件後になくなった物がないことも判明。捜査本部は男に盗みの目的はなく、強い殺意を持って前野さんを訪ねた可能性が高いとみている。
捜査本部の調べによると、前野さんは2日午後、事務所に1人でいたところ、予約のなかった男の訪問を受けた。捜査関係者によると、外出先から戻った事務所の女性事務員が「そんな刃物はしまいなさい」「落ち着いて」となだめる前野さんの声を聞いた直後、バタンという大きな物音がしたという。事務所には金品や書類など盗まれているものはなく、殺害現場周辺には弁護士業務にかかわる資料が残されていた。
こうした状況から捜査本部は、強い殺意を持って事務所を訪れた男が刃物を取り出して前野さんと対峙(たいじ)し、なだめられたがこれに応じずに犯行に及んだとみている。
横浜弁護士会などによると、前野さんは離婚調停や債務整理などを手がけていた。
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